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school life

第1章 揺れる心~school life~

十分くらいして、保健室にまた誰か入ってきた。


「おい! 京子! 何やってんだよ!?」


「いやっ、触らないで!」


 私は叫んで震えた。


「どうしたんだよ……」

 その声に私は主をまじまじと見る。えっ? 歩と十夜。真っ青な顔をして心配してくれた十夜の手を払いのけてしまった。


「歩が屋上でした嫌な予感、あたっちまったな」


「まったくだ」

十夜はやれやれといった感じで、歩は溜め息を吐く。

「あーあ。どうすんの歩?」


「とりあえず傷の手当てを。京子、ちょっと腕、失礼」


 歩がそう言うと真剣な顔になった。みんな無言になる。
「大丈夫、動脈は外れてるから。止血して包帯、巻いとくから。十夜、手伝え!」

「うん」


 十夜は元気なく歩の指示に従う。

「京子、これやるからつけとけ!」


「傷の手当てが済み、十夜が私に渡してくれたのはリストバンドだった。


「ありがとう」


「いえいえ。じゃあ、俺は先生を呼んでくるな」


 十夜はそう言って保健室を出て行った。

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