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school life

第1章 揺れる心~school life~

 私は昨日、色々と考えて一睡も出来なかった。


「京子~白月くんが来たわよ~」


 お母さんの声で私は下に行く。


「あっ、十夜。わざわざありがとう」


「いえいえ。あのさ、歩の家に行こうと思うんだけどいい?」


 十夜は控えめに言った。


「大丈夫なの? 歩、凄く私のこと怒ってたし」


「大丈夫、歩は北咲に怒ってたんだし。それに歩はきっと……」

「えっ?」


 私は続きが気になった。十夜はしまった! と思ったのか気まずそうに言った。


「いや、何でもない」


「そう」


 私は十夜について歩の家に行った。チャイムを押すと歩のお母さんが出てくる。


「なぁ、おばちゃん、十夜だけど歩いる?」


「ごめんね。歩、行きたくないって。何か知ってる?」


「ごめんなさい」


「京子が責任、感じることないって。だって悪いのは北咲」


 歩のお母さんに後ろめたさを感じた私は思わず謝った。そんな私を十夜は必死にかばう。


「ちょっと? どういうことなの? 歩に何したの?」

「本当にごめんなさい」


 怒っている歩のお母さんに私はただひたすらに謝った。そんな私に十夜が何か言おうとした瞬間、歩が出てきた。

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