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school life

第5章 歪む心~school life~

 次のテストの時、ほとんどが欠点ぎりぎりの点数。

 三十点台が並んでいる。ランクはもちろん百位以下。

「まっテストのことは気にすんな!」

 京子が私に言ってきた。

「本当は笑ってるんでしょ?自分が1位に戻ったんだから……」

 言いたくない。こんな言葉。順位が下がったのは自分が悪いんだから。

「そんなことないよー」

「もういい。京子なんて大嫌い」

「そっか」

 京子は泣きながら教室を出て行った。

 それを見て、言い過ぎたと私は反省した。

 明日、謝ろう。許してくれないかもしれないけど。

 そう思ってたのに──…。

 歯車は逆に回ろうとしていた。

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