テキストサイズ

school life

第5章 歪む心~school life~

 謝られた次の日。

「みんな、ありがとう!」

「どうしたの? 美紅ちゃんがこんなことするなんて珍しいじゃん」

「あはは、ごめんねっ」

「いいけど。あれ? 京子は?」

 教室に早めに集まった女友達たち。核心にすぐに触れてきた。さすがだ。

「その話なんだけど、私への嫌がらせぜーんぶ京子だったの。昨日、謝られたよ」

「え、えええええええ!」

「マジで? うそっ?」

「許せなーい」

 数々の声が飛び込み反響する。

「でしょ、私たちで制裁しなきゃ」

「でっ……でも」

 ほら、来た。でも予想済み。

「だいじょーぶ。私のパパ、教育委員会の偉いだから、貴女たちには被害がいかないようにするわ」
「そういうことなら……まぁ」

「じゃあ決まりっ! 男子が来る前にちゃっちゃと済ませましょ」

 私はラクガキやくつ隠しの指示をした。時間までに必死でみんなは終わらせてくれた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ