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school life

第5章 歪む心~school life~

「ちょっと用事あるから、また後でね」

 残りの休憩時間。校舎裏の学年一の不良、北咲冬真(キタサキ トウマ)の元へ行く。

「ねえ、北咲?」

「なんだ?」

 北咲は興味なさげに私の声に振り向いた。

「北咲、女としたいって言ってたよね?」

「それがどうした?」

「一万で私のお願い聞いて」

「なんだよ?」

「花宮を……分かるでしょ?」

 あえて直接は言わない。後でごまかせるように。

「えーよ。今、どこにおるん?」

「保健室に一人だから今がチャンス☆」

「あ、そ。まいどあり」

 北咲が去った後、私は抑えていた笑いを吐き出した。

「もう、ほんと最高ね」

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