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school life

第1章 揺れる心~school life~

 美紅に謝った次の日。


 私がやったように、手紙・黒板や机の落書き・物隠し。クラスのみんなが笑っている。


「あーあ、みんなに見放されちゃったね。天才、京子ちゃん。でもね、京子ちゃんが悪いんだよ。私のこと裏切って傷つけたんだからね。今、あんたの味方なんで一人もいないんだからね。今までのことぜぇんぶクラスの子に暴露しちゃったもんね~」


 美紅は笑顔で言った。クラスの中心は変わったんだ。それも最低最悪な形で。どうしよう。私は教室を飛び出して屋上に行く。


 空が青い。風が透き通る。そんな中でポケットからカッターを取り出し、思い切り手首を切った。深く深く。手首から溢れ出る血。それを見ていると生きているんだ。そう、実感して涙が零れ落ちた。


「なっ何やってんの!?」


 後ろから突如、聞こえた声。振り返るとそこには少し長い黒髪の男の子がいた。右目が髪で隠れている。


「いや、そっちこそ何してるんですか?」


「あぁ。サボリに来ただけ。ってか手首から血が流れてるんだけど。ほんと、何やってんの?」


「リストカットです」


「えっ? どうして? まぁ、座れや」


 なんのためらいもなく言った私に対して男の子はそう返した。あまりにも自然な流れでつい座ってしまった。

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