
Wild flower -雑草のように,強く。-
第4章 走り出す歯車。
「....蝶!?!?
どうして,今,ここに??」
『なんとなく,
会える気がしたから。
蘭......』
「なぁに」
もっと話したいことが
たくさんあるのに
聞きたいことも
たくさんあるのに
うまく頭が回らない
『お互い無事で,
よかった。』
私の目から,
透明色の真珠が
こぼれ堕ちていく。
「あぁ。俺も逢えると
思ってなかった,
ずっと逢いたかったよ,
お姉ちゃん...」
蘭の瞳にも
小さなさざ波がたつ。
「蝶ねえちゃん....!!!!」
『っっっ!?!?』
え,何この展開(汗)
イケメンな弟に
ぎゅっと力強く
抱きしめられている
なんか筋肉質で,
ゴツゴツしてるけど
しなやかで優しくて。
“男”を感じさせる。
愛情が解る。
幸せ,だ。
