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犬猿の仲良し

第10章 寂しいって言え

璃「何?」
健「飯食った?」
璃「あぁ…。今日は食ってない」
健「お前、あんま筋肉ないんだからしっかり食べないとだめだろ」
璃「筋肉ぐらいあるわ」

ほら、と履いていたジャージを太股まで捲り、見せつけた。
あれ?ないかも筋肉。
馬鹿にされると思ったが何も言って来ない。
パッと健太の顔を見ると、違う方向を見ていた。

健「…しまって」
璃「は?男の太股は見苦しいってか?見ろこの美脚!」

ぶっちゃけ美脚なんて嬉しくも何ともないけど。
肌の白さと綺麗さには不覚にも自信がある。
…。
男らしくねぇな。
俺は虚しくなって静かに捲ったジャージを下ろした。
太股をしまうと、健太がこっちを見た。

健「さて、何があったのか話してもらおうか」

何事もなかったかのように話し始める健太。
…別にいいけどさ。

璃「夢を見たんだ。」

俺は夢の内容を話した。

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