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犬猿の仲良し

第10章 寂しいって言え

ー…

健「んで、璃玖はどうしたいんだ?」
璃「どうしたいって?」
健「一緒にご飯食べたいとかさー」
璃「はぁ?そんな事言えるわけねーだろ」
健「何で?」
璃「俺もう高2だぞ?一緒にご飯食べたいんだ!とか言えるか!」
健「別にいーじゃん」

他人事のように軽い発言をする健太に腹が立った。

璃「お前の家は両親が普通に家に居て、普通の家庭だからそんな事が言えるんだろ!!」

…あ。
ついカッとなって怒鳴ってしまった。

璃「わり…」

怒るかな?
しかし健太は俺の予想とはほど遠い行動をした。

健「よっこいせー」

健太は、床にドカッとあぐらをかいて座った。

璃「何してんの?」

そう尋ねると、ポンポンとあぐらをかいた真ん中を叩いた健太。
そこに座れと?
俺は無言で首を振る。
健太もそれを見て首を振る。
2人の男が首を振っている状態だ。

…何だこれ。

馬鹿馬鹿しくなって、俺は思い切ってそこに座った。
お…案外丁度いいぞ。
俺は健太に寄っかかった。

璃「かてー」
健「胸なくて悪かったな?(笑)」
璃「肉まん詰めてこい」
健「嫌じゃ」

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