
犬猿の仲良し
第11章 お風呂で…
俺が頭を洗っていると、健太がガン見してきた。
璃「あのさ」
健「ん?」
璃「向こう向いててくんね?」
健「何で?」
璃「きもい」
健「ひどー、っつーかタオル巻いてるけど銭湯じゃないんだからさー」
璃「お前がすげー見てくるからだろ?!」
健「はいはいすみませんねー」
健太は壁側を向いた。
…ったく。
俺の裸を見て何が楽しいんだか。
…。
璃「まさか学校で俺の体はもやしだとか言いふらすわけじゃねぇだろうな?!」
健「はぁ?何言って…」
璃「こっちは見なくていい!!!」
健「はい」
健太は振り向こうとしたが、ピタッと止めた。
大男が動くので、お風呂のお湯が波打っている。
そして健太は、壁の方を向いたまま話した。
健「そんな事するわけねーだろ」
璃「信用ならねー。じゃあ何で一緒に風呂に入りたがったんだよ」
健「…今は言いたくない」
璃「は?」
健「でも今日中には言うよ。璃玖、頑張って言ってくれたもんなー」
健太の顔は見えないが、絶対にやにやしていると確信した。
璃「あれは忘れてくれ」
健「忘れない。璃玖が泣いたのも久しぶりに見たし。」
璃「え、俺泣いたことあるっけ?」
健「おう。俺らが小学生の頃、お前が好きだった女の子に俺がキスされてさ、璃玖が怒って泣いたんだよ。小2だっけ?可愛かったー」
何でこいつ記憶力はいいのに馬鹿なの?
でも俺は、ほとんど覚えていなかった。
ただ、健太の話には大きな語弊があることだけは分かった。
あれは、女の子が健太のことを好きだったことに怒ったんじゃなくて、健太が誰かとキスをしたことがショックだったような気がする。
ん?
俺は健太が好きだったのか?
健「璃玖-、生きてる?」
璃「あぁ」
そんな馬鹿みたいな事あるわけないか。
俺は洗った頭をシャワーで流した。
璃「あのさ」
健「ん?」
璃「向こう向いててくんね?」
健「何で?」
璃「きもい」
健「ひどー、っつーかタオル巻いてるけど銭湯じゃないんだからさー」
璃「お前がすげー見てくるからだろ?!」
健「はいはいすみませんねー」
健太は壁側を向いた。
…ったく。
俺の裸を見て何が楽しいんだか。
…。
璃「まさか学校で俺の体はもやしだとか言いふらすわけじゃねぇだろうな?!」
健「はぁ?何言って…」
璃「こっちは見なくていい!!!」
健「はい」
健太は振り向こうとしたが、ピタッと止めた。
大男が動くので、お風呂のお湯が波打っている。
そして健太は、壁の方を向いたまま話した。
健「そんな事するわけねーだろ」
璃「信用ならねー。じゃあ何で一緒に風呂に入りたがったんだよ」
健「…今は言いたくない」
璃「は?」
健「でも今日中には言うよ。璃玖、頑張って言ってくれたもんなー」
健太の顔は見えないが、絶対にやにやしていると確信した。
璃「あれは忘れてくれ」
健「忘れない。璃玖が泣いたのも久しぶりに見たし。」
璃「え、俺泣いたことあるっけ?」
健「おう。俺らが小学生の頃、お前が好きだった女の子に俺がキスされてさ、璃玖が怒って泣いたんだよ。小2だっけ?可愛かったー」
何でこいつ記憶力はいいのに馬鹿なの?
でも俺は、ほとんど覚えていなかった。
ただ、健太の話には大きな語弊があることだけは分かった。
あれは、女の子が健太のことを好きだったことに怒ったんじゃなくて、健太が誰かとキスをしたことがショックだったような気がする。
ん?
俺は健太が好きだったのか?
健「璃玖-、生きてる?」
璃「あぁ」
そんな馬鹿みたいな事あるわけないか。
俺は洗った頭をシャワーで流した。
