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犬猿の仲良し

第11章 お風呂で…

体も洗い終わり、もう出ようかと思った時だった。

健「入れよ」

いつの間にか健太はまた俺の方へ向き直っていた。
はぁ、と溜息をつく。

璃「嫌です」
健「はぁー?!ほら、詰めればイケるって!」

そう言って俺の手を掴み、グイッと引っ張った。
健太の手は、ずっと風呂に浸かっていたからか熱かった。
健太の触れたところが熱く感じる。
俺の手に熱が浸透してるみたいだ。
…何か恥ずかしくなってきた。

璃「っわ、分かったから離せ!危ない」
健「よっしゃ」

ぱぁっと笑顔になり、掴んでいた手を離す。
単純かよ!
俺は湯船に浸かった。

ー…チャプン

健太と俺は横並びで浸かっている。。
何これどういう状況?

璃「狭い」
健「んー、じゃあ部屋でやってたやつは?」
璃「え、っちょ!」

バシャバシャとお湯が跳ねる。
健太は暴れる俺の体を動かし、部屋で寝ていたときの体勢をとった。
俺は健太の足の間にすっぽりと収まった。

璃「これは…」
健「狭くねーだろ」

にかっと笑う健太。
笑うとこじゃねぇ。
つーか笑えねぇ。
何故なら…。

璃「あ、あたってるんですけど…?」健「え゙っ、あ、やっべ」
璃「やっべ、じゃねぇえええええええええ」

ケツに異物感が…。
タオル越しだったからいいものの。
いやよくねぇが。
こいつ万年発情期か?
つーか俺に欲情したわけじゃねぇだろうな?!

璃「ちょっと下がれ!当てんな!!この猿!」
健「あ、ちょっ…」

俺が動くと、健太のそれは更に大きくなった。

璃「ぎゃあああああ!!でかくなっ…?!」

そういった瞬間、プツンと何かが切れる音が聞こえた。
それと同時に、後ろから健太に抱きしめられた。
上半身の肌と肌が接触する。

健「璃玖が悪い」

健太の切羽詰まった声に恐怖を感じた。
息が荒い。
健太の吐く息が俺の肩にかかる。
かと思えば、今度は耳まで舐めてきた。
熱い。
健太の触れるところ全部が熱い。
…怖い。

璃「ひっ…」

俺は涙目だった。

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