
犬猿の仲良し
第14章 考える男
朝「健太がいないんだったらさ、昼俺と食おーよ!」
璃「え゙っ」
俺が言葉を発した瞬間に、教室の所々から舌打ちが聞こえた。
断るなってか。
拒否権は俺にはないってか。
もう皆の機嫌を損ねないように丁寧にありがたく受け取ろう。
璃「分かった。…ありがとうございます」
すると、さっきより遥かに多く、舌打ちが聞こえた。
どうすればいいの俺?!
舌打ちって1日のうちに何回も鳴らすもんじゃないよ?!
朝「いぇーい!てかありがとうございますって何?(笑)」
媚売っとかないとクラスの奴等に滅多打ちにされるかと思って、なんて言えない。
むしろ滅多打ちにされたが。
前に少しだけ自分はクラスの憧れ的存在かと思ったが、とんだ思い違いだった。
嫌われ者だったとは。
あの頃のにやけてた自分を抹殺したい。
まあ、クラスの奴等に嫌われたところで傷つきやしない。
…嘘だ。
ちょっとは傷つく。
でもそれよりも健太に嫌われたというほうがよっぽど来るものがあった。
璃「何でもない。じゃあ昼な」
俺は貼り付けた笑顔で笑った。
朝陽はにこっと笑い返し、俺の髪の上から額にキスしてきた。
朝陽はそのまま去って行った。
舌打ちは当然のように増して聞こえたが、もはや気にしなかった。
今、俺は避けなかったんだ。
もしかしたら自分はホモなんじゃないかと思って試した。
避けずにキスされることでそれが明らかになると思った。
そして分かった。
俺はホモじゃない。
朝陽には申し訳ないが吐き気がした。
璃「え゙っ」
俺が言葉を発した瞬間に、教室の所々から舌打ちが聞こえた。
断るなってか。
拒否権は俺にはないってか。
もう皆の機嫌を損ねないように丁寧にありがたく受け取ろう。
璃「分かった。…ありがとうございます」
すると、さっきより遥かに多く、舌打ちが聞こえた。
どうすればいいの俺?!
舌打ちって1日のうちに何回も鳴らすもんじゃないよ?!
朝「いぇーい!てかありがとうございますって何?(笑)」
媚売っとかないとクラスの奴等に滅多打ちにされるかと思って、なんて言えない。
むしろ滅多打ちにされたが。
前に少しだけ自分はクラスの憧れ的存在かと思ったが、とんだ思い違いだった。
嫌われ者だったとは。
あの頃のにやけてた自分を抹殺したい。
まあ、クラスの奴等に嫌われたところで傷つきやしない。
…嘘だ。
ちょっとは傷つく。
でもそれよりも健太に嫌われたというほうがよっぽど来るものがあった。
璃「何でもない。じゃあ昼な」
俺は貼り付けた笑顔で笑った。
朝陽はにこっと笑い返し、俺の髪の上から額にキスしてきた。
朝陽はそのまま去って行った。
舌打ちは当然のように増して聞こえたが、もはや気にしなかった。
今、俺は避けなかったんだ。
もしかしたら自分はホモなんじゃないかと思って試した。
避けずにキスされることでそれが明らかになると思った。
そして分かった。
俺はホモじゃない。
朝陽には申し訳ないが吐き気がした。
