
犬猿の仲良し
第16章 世界は広がる
一息ついてから、俺は話を切り出した。
璃「俺達、喧嘩したんだ」
神「おぉ、何でまた?」
璃「理由…」
なんて言えば良い?
健太に告白されたことが原因なんて言えねぇ。
…喉が渇く。
花「璃玖って健太のことになると感情が顔に出やすいんだ」
璃「え?そうなのか?」
花「無自覚?」
璃「意識したことはねぇかな」
神「質問を変えるか。健太のこと好きか?」
璃「え゙」
花「神楽?!」
何で花火が顔を赤くするんだ。
璃「好き…なのか?」
神「…」
璃「正直分かんねぇんだ」
神楽は俺の答えにきょとんとした顔をした。
神「意外だな」
璃「え?」
神「そんなわけねーだろ!っつって逆ギレするかと思ったんだがな…つまんねーの!やめたやめた!」
花「璃玖に好きじゃないって言って欲しかっただけだろ?!」
神「るっせぇ!おめーだってそうだろーがや!さっきから璃玖璃玖っていきなり呼び捨てにしやがって!」
花「神楽だって最初から呼び捨てだった!何様?!」
神「あ?おめーが何様だ」
俺のことは置いてけぼりで2人で言い合いを始めた。
璃「ははっ」
花「あ…」
璃「お前らやっぱり面白ぇな。呼び方だけでそんな言い争いになるのか?」
神「俺達から見ればお前らの方が見てて楽しそうに見えっけどなぁ」
璃「そんな…」
ガラッ
扉が開き、そこに視線を向けると朝陽が立っていた。
教室の空気が心なしか重くなった気がした。
璃「…」
俺は身構えた。
何か来るかな?
その予想は的中して、朝陽は俺を見つけると真っ直ぐ歩いてきた。
皆の視線は朝陽に釘付けだ。
俺は立ち上がった。
神楽と花火は言葉を発せずに、その場の行く末を見守っているようだった。
お前ら顔怖いよ。
ヤクザかよ。
朝陽が俺の目の前まで来た。
今日初めて話したけど、後ろには神楽と花火がいる。
神楽の言葉を信じれば何を言われても大丈夫だ。
朝「ごめん!」
璃「は?」
俺は悪態をつかれることしか想像してなかったから、気の抜けた声が出てしまった。
謝罪?
朝「さっき友達…に言われて気付いた。俺最低な事した!ごめんなさい!」
それはもう教室中に響く声で。
注目を浴びないわけがなかった。
こんなプライドありそうな奴がこんなに大きな声で頭下げて…。
璃「…いい」
花「璃玖は俺達の友達だ。璃玖が許しても俺はお前のやったことは許さない」
璃「俺達、喧嘩したんだ」
神「おぉ、何でまた?」
璃「理由…」
なんて言えば良い?
健太に告白されたことが原因なんて言えねぇ。
…喉が渇く。
花「璃玖って健太のことになると感情が顔に出やすいんだ」
璃「え?そうなのか?」
花「無自覚?」
璃「意識したことはねぇかな」
神「質問を変えるか。健太のこと好きか?」
璃「え゙」
花「神楽?!」
何で花火が顔を赤くするんだ。
璃「好き…なのか?」
神「…」
璃「正直分かんねぇんだ」
神楽は俺の答えにきょとんとした顔をした。
神「意外だな」
璃「え?」
神「そんなわけねーだろ!っつって逆ギレするかと思ったんだがな…つまんねーの!やめたやめた!」
花「璃玖に好きじゃないって言って欲しかっただけだろ?!」
神「るっせぇ!おめーだってそうだろーがや!さっきから璃玖璃玖っていきなり呼び捨てにしやがって!」
花「神楽だって最初から呼び捨てだった!何様?!」
神「あ?おめーが何様だ」
俺のことは置いてけぼりで2人で言い合いを始めた。
璃「ははっ」
花「あ…」
璃「お前らやっぱり面白ぇな。呼び方だけでそんな言い争いになるのか?」
神「俺達から見ればお前らの方が見てて楽しそうに見えっけどなぁ」
璃「そんな…」
ガラッ
扉が開き、そこに視線を向けると朝陽が立っていた。
教室の空気が心なしか重くなった気がした。
璃「…」
俺は身構えた。
何か来るかな?
その予想は的中して、朝陽は俺を見つけると真っ直ぐ歩いてきた。
皆の視線は朝陽に釘付けだ。
俺は立ち上がった。
神楽と花火は言葉を発せずに、その場の行く末を見守っているようだった。
お前ら顔怖いよ。
ヤクザかよ。
朝陽が俺の目の前まで来た。
今日初めて話したけど、後ろには神楽と花火がいる。
神楽の言葉を信じれば何を言われても大丈夫だ。
朝「ごめん!」
璃「は?」
俺は悪態をつかれることしか想像してなかったから、気の抜けた声が出てしまった。
謝罪?
朝「さっき友達…に言われて気付いた。俺最低な事した!ごめんなさい!」
それはもう教室中に響く声で。
注目を浴びないわけがなかった。
こんなプライドありそうな奴がこんなに大きな声で頭下げて…。
璃「…いい」
花「璃玖は俺達の友達だ。璃玖が許しても俺はお前のやったことは許さない」
