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神「女装って何すかねぇ、先生さんよ」

神楽は納得いかない、という顔をして先生に問いかけた。

先「お前は相変わらず口が汚ぇな。何ってそのまんまだ」
健「やりたくねぇ」
璃「それな」
先「でもお前らに拒否権ないんだぜ？…だってもう提出しちゃったもーん」

てへ、じゃねぇ。
全然可愛くないんだよ！！！
ってか提出したって事は…。

璃「決定…？」
先「お？誰だ今言ったの。正解だ」

血の気が引いた。
こいつ学年主任だからって偉そうに…。

先「大会っつっても全員がするわけじゃねぇけどな」
璃「え？！」
先「何だその食いつきようは？うちのクラスは顔が平均よりは上だ。だが顔が良くてもガタイがいい奴いるだろ？そいつらはやめてくれ。目が痛くなる」

最低かよ。

健「やんない人はどうするんすか？」
先「ウェイター、受け付け…あとは裏方だな。あ、女装喫茶みてぇなの考えてるからそこんとよろしく！」

健太の顔を見ると、少しだけニヤッとしていた。
こいつ…自分が女装しないって確信してやがる。

璃「おい」
健「ん？」
璃「俺、ガタイいいよな」
健「いや…ちょっと」

健太はあからさまに目を伏せた。

璃「は？そこはいいよって言うところだろ？！」
健「残念だけど璃玖は絶対女装行きだと…俺は嬉しいけど」
璃「…」
先「じゃ決めてくぞー璃玖、お前は俺の判断で女装だ」

何で？！

璃「拒否権は？！」
先「無しに決まってんだろ！つーか璃玖の女装見たいの俺だけじゃねぇだろ」

そういった瞬間、クラスの奴等は全員頷いた。
すげぇ泣きそう。

璃「早退していいか？くそじじい」

あ、つい本音が。

先「おま…っ」
晴「ぶっふぉｗｗｗｗじじｗｗｗｗ」

晴のツボった笑い声が聞こえてきた。

璃「うるせー！！！お前も女装だろ！！！」
晴「せんせー、俺計算出来るんで受け付けで」

先生は反論しようした瞬間、何かを思い出したように様子がおかしくなった。

先「…しょうがねぇな」
璃「あんた何か弱みでも握られてんの？！！」
先「大人には色んな事情があんだよ！！」

くっそ…！！
教師辞めろ！！

俺が憎しみと恨みの塊になっていると、健太が肩をポンと叩いた。
何だよ…。
見ると健太は穏やかな顔をしていた。

健「諦めろっ」
璃「あの…死んでください」