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Dream Kiss~それぞれのバレンタイン~

第5章 いちごバレンタイン~苺編~

「ありがと」

 食べてみるとシュークリーム。

「え?」

「どや、びっくりしたやろ?」

 彬はそう言うとギターを担ぎ去って行った。

「優美姉ちゃん」

「は~い」

「イチゴチョコレートあげる」

「ありがとう。じゃ~チョコレートケーキあげる」

「ありがとっ」

 綺麗にラッピングしてあったので家で食べることにする。

「悠兄ちゃん」

「どうしたの?」

 悠兄ちゃんは苺と同じ目線までしゃがんでくれる。

「イチゴチョコレートあげる。苺が作ったんだよ」

「ありがとう。家でゆっくり食べるね」

 次で最後。

「奏華姉ちゃん」

「なに……?」

「甘いもの苦手な奏華姉ちゃんには、甘さ控えめイチゴビターチョコレート」

「あ……そこまで考えてくれたんだ。ありがとう」

 全員に渡し終えて家に帰る。

「ただいまっ」

「おかえりー。苺の大好きな苺ショートケーキ作ったわよ」

 読んでいた本を閉じて、ママはケーキを出してくれた。

「ありがと~ママ大好きっ♪」

 こうして今年のバレンタインデーもハッピーで終わった。


End

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