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Dream Kiss~それぞれのバレンタイン~

第2章 ドリームバレンタイン~大輔編~

「だまれ。今すぐか・え・れ」

「ケッ……」


 ダチと俺はふざけ合う。


「さてと、今日もスタジオだから」


「大輔っ!」

 俺はそう言って教室を出ようとする。すると後ろからダチの声。俺は振り向く。


「んだよっ?」


「好きな子にもらえるといいなっ! 結果は今度、にぎり寿司でも食いに行って、語ろうぜ。もちろん、お前の奢りでなっ!」


「あっあぁ。だが奢りはしないぞ」


 ニカッっして言うダチの言葉に、俺の体温はちょっと上昇した。俺はそれを忘れるために走ってスタジオに向かう。






スタジオに着くとすでにみんながいた。


「大輔兄ちゃん~」


 苺に呼ばれる。


「ん?」


「イチゴチョコだよっ」


 またチョコか……苺からだから嬉しいけど。嬉しいが苺は俺の好きな人ではない。


「ん……ありがとー」


 俺は笑顔で言う。

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