
恋して、Love.
第3章 朝倉くん
――「好きだ」
かぁあっ…
昨夜の事を思い出すと
顔に熱が集まるのを感じた。
(授業に集中しなくちゃっ!)
でも…………、一瞬だったけど
ふわっと当たった黒木さんの唇。
柔らかかったなぁ。
一人ニヤニヤしては首を大きく振り、目立たないように頬を叩く。
私ってば。なに、考えてるの!?
私の好きな人は、朝倉くんなのに!
だ、だいたい 黒木さんも黒木さんだよ。
あ、あんな…ちゅー…、なんて!
休憩室では
好きなのは「わたし」だなんて言った後、「嘘」って言ってたくせに…。
帰りには「好き」って……意味わかんないよ
