恋して、Love.
第3章 朝倉くん
彼の手が私の頬を包み込むように触る。
そして、目が合う。
朝倉くんの形のいい唇が動く。
声は、聞こえない。
でも……なんて言ったかは、わかる。
――キスしていい?
私は、いつの間にか、コクん…と頷いていた。
だんだん、だんだんと
彼の顔が近づいてくる。
そして、唇が重なる
(……っ)
あ、れ?
なんでだろう。
大好きな、憧れの朝倉くんとのキス、なのに。
なんか、なんか………
「!…ぁ…っ」
不意に、唇を重ねたまま彼の片方の手が、
頬から肩へ、肩から胸へと。
朝倉くんの右手が私の膨らんでる右胸にワイシャツ越しに触った。