恋して、Love.
第1章 プロローグ
「ああ、朝倉くん…今日もかっこいいな。」
教室の窓際に居る朝倉くんは、グラウンドに居る友達と話してる。
大声だから声が聞こえる。
「放課後ー?ああ、分かった分かった。」
会話が終わったのか、窓から離れて他の友達の所に行った。
声も素敵。
あの声で、名前呼ばれてみたいな…。
私、東雲 秋(しののめ あき)は、朝倉 勇樹(あさくら ゆうき)くんに恋をしてます。
誰にでも優しい微笑みを向けて、友達には悪戯が成功したような笑みを向けて、
私の大好きな声で話すんだ。
私が、彼を好きになった理由は
ほんの小さな出来事にあった。