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恋して、Love.

第1章 プロローグ





* * *


あの日は、まだ一年生で、私が日直だった時の放課後の物語(はなし)だ。



「じゃあ、これを図書室に持って行ってくれるか?」

「はい」


担任の先生から、プリントの束と何冊かの本を受け取ると図書室に向かった。

分厚い教科書の、10冊くらいの重さではあるが、なんとか持って行けそうだった。


その時、下の階にある図書室に行くため階段を降りようとした、その瞬間



踏み外してバランスを崩した私。
痛みを覚悟に目をギュッと瞑った。


だが、いくら経っても痛みは来なくて……、肩に温もりが感じ、不思議に思って そっと閉じていた瞼を開けた。


そこには焦った顔をした、朝倉くんが居た。


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