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リモーネ

第5章 ペチュニア



「はーい。セナちゃんがんばったからごほーびあげまーす。何が良いですかー?」

「わーい。とくにありませーん」

「なんっっでよ!なんかこう!あるでしょ!俺セナちゃんの彼氏よ!なんかこう!ないの!?」

セナは興奮ぎみに手をブンブンと目の前で振り回すかえでの熱量が少しうざったくなり、仕方なく返答することにした

「あー…そうですね。手を、みたいです」

「ん!?手をみる??」

「はい。手です。」

なんで?と美形台無しの顔面でそう言いつつも手を差し出す


「…俺、かえで、の手好きなんです」

この言葉にすかさず俺は!?とセナに顔を近づけるが無視

「細くて、長くて、白くて、全部きれいで、美術品みたいだなって」

「ン゛ン゛ッ!(え、なにこの子すっごいエロかわいいんだけど!!!)」※かえでの声にならない叫び


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