
リモーネ
第6章 サンショウ
体を洗われることを上手く回避する案を思い付かないままにかえでの頭を洗い終えてしまい、再び座らされる
「ほーらセナちゃーん。体きれいきれいしましょうねー」
棒読みで泡まみれの手で押さえつけられる
「…ばぶー。」
めんどくさくなってそういうと煽らないでーと怒られた(解せぬ)
「さぁはやく。」
足をぴったりと閉じて椅子に座っていると俺が洗われまいとしている場所以外を洗い終えたかえでが正面から両手で両膝頭をつかみ外へ開かせようとする
「じ、自分でやります!」
「大丈夫優しくするから!!」
それはフラグなのかなんなのか。
「っちょ、も、やだって!!」
なんとか体をかわして立ち上がる
「洗ったげるっていったじゃん!!」
「勝手に言って強引に風呂に引っ張ってきただけでしょうよ!!!もう自分でするんでかえでは自分の体洗っててくださいよ!!」
「~もう!みたいからやめたくなっちゃうじゃん!」
「やめてほしいからいってんですよ!」
「セナちゃんのいけず!!」
「いいですよ!いけずで!」
さて、今何のために風呂に入っているのか。
あまりにもムードがないから忘れてしまいそうだが、たぶん俺とかえではこのあとセックスするのだ。
たぶん。
