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リモーネ

第6章 サンショウ



「セナちゃんなんでちゃんと制服着直したの?」

「人ん家だからにきまってるじゃないですか」

上を向いて転ぶセナの上にゆっくりと四つん這いになるかえで。

「すぐにエッチするのわかってたでしょ。」

「俺は元々風呂以外で裸になる趣味はありませんし、そもそもここは人の家です。
なおさらそんなことしません。
かえでと違って、俺はそんなことするの慣れてないんです。」

「なんで俺がなれてるみたいに。」

「だって、かえで恋人いたんですよね?」

「うーん、恋人ってほどちゃんとした関係じゃなかったけど。」

「尚更ですよ。
せ、セフレ、が居たんでしょう。
男女問わず。」



「…は?」



「こないだ、凪がいってました。かえでのこと、ゆ、ユルマンヤリチン野郎って。
俺、意味調べたんです。
なんというかこう、お尻の穴がユルユルになるくらい男の人としてて、女の人といっぱいエッチしてるってことですよね?
だから―」

「あんなやつの言うこと信じたの?俺に確認もとらずに?」

「―なにいって、」

「俺にまず聞けよっていってんの。」

「…そんなこと聞けると思いますか?」

「俺自身のことでしょ。
それ以前に俺ってセナの彼氏だよね?
なんで彼氏でもない男のから聞いた彼氏のこと信じるの?」

腹が立ってきたセナはかえでを押し退けて起き上がりベッドに座る


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