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リモーネ

第8章 セッコク



「俺が、その、精通するまではさ、ただのスキンシップ過多だったと思うんだよ。」

ついにホームの端、前に誰も並んでいない、回りにも人がいないところについたときに核心を話始める

「精通した朝から、ただ可愛がっていた俺を、性的暴行の対象として扱うようになった。」

「…れ、レイプ?ですか?」

「いや、それだったらまだまし?というかわかりやすく怪我とかして、発覚しやすかったと思うんだけど、そいつの場合、そもそもがゲイで、じっくりと抱くほうが好きで、っていう、なんだろう、ほぼ外傷なく、俺がセックス依存症になるような気持ちいいことだけをする抱き方をしたのね。」

「あ~」

「まぁ、俺としても、大人全般怖いってなってて、その男にだけ気を許してて、そいつが全てだったからなにもおかしなことだと思わなくて…まぁ、なんだかんだあって隣人の通報でそいつは捕まったんだけど。」

「それが恋人ですか?」

「いや、話はこれから」

そこで、ホームに電車が来る警告音がした。

「そのあと、俺は警察の管理下?なのかな。にはいって、病院とかに入ってたと思うんだけど、なにぶん記憶がない。」

「はぁ」

「電車のろっか。」

「はい。」

電車のなかはちらほらと人がいるといった感じで、かえでは人がいない方へ歩いていった

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