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リモーネ

第4章 ツルバラ






俺はどうも、コンピューターの敵と戦うのは苦手らしい。

小一時間ほど4人で協力してモンスターを倒してみたが、ずっと俺は足を引っ張っているようにしか見えない


「なんか、すみません。俺めっちゃ弱いですよね…?」

自分のあまりの弱さに失望して一区切り着いたところでそう言うと、全員に当たり障りのないように慰められた


「…俺、ちょっと休憩してます」

「慣れないことすると疲れるよね。お菓子でも食べよつか?」

そう言った凪が自分が持ってきたレジ袋を漁る

「そうだね。昨日の残りがあるもんね」

神崎先輩は昨日のお菓子を置いたキッチンへと消えた

「俺、はちみつバターのポテトチップス買ってきたよ!」

かえで先輩は生き生きとした顔で、キッチンテーブルの上のレジ袋からポテトチップスの袋を2つ出した

「かえで先輩、申し訳ないですけどそれは、飲み物との組み合わせが最悪だと思いますよ」

「うん。かえでごめん、俺もそう思う。しょっぱいものほしい。」

「残念だったな。メープルよ。」

かえで先輩以外の三人がはちみつバターのポテトチップスの袋2つを掲げるかえで先輩を悲しそうな目で見る

「なんでみんなしてそんなこと言うの!いいもん俺一人で食べる‼」






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