
リモーネ
第5章 ペチュニア
しばらく弄ぶようにゆるゆると撫で、それだけじゃもう我慢できないというときにふと頭をよぎるものが次の行動を止めさせた
「お前は出来が悪いから波風をたてないように素行に気を付けろ」
兄の言葉だった。
そうだ。俺は、思い上がってはいけない。
おれは、俺は、ただのできの悪くてどうしようもない将来もない次男だ…
自分の手を洗って、その途中でどうしようもないような気持ち悪さに襲われて吐いた
俺はどうすればいいんだ
どこまでなら波風を立てたことにならないんだ
俺はかえで先輩と離れたくない
よくわからないけど、居ないと悲しいみたいなんだ
経験の浅い俺にはよくわからないけど、多分すごく好きなんだろう
友達に戻った方が良いのだろうか
