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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第7章 中学卒業、そして高校に

 中学3年になり、高校受験。



 とは、まったく向き合わなかった。そう、ひねくれた男でした。


 そんな感じになったのが、中学2年のあのラリ夫との対決のあと。


 百貨店のマジックショップで「こんなのがあるよ」と、チラシをもらったの。


 それが、西くんやラリ夫が出たマジック大会のチラシ。


 エントリーの締め切りが間近だったので、勇気を出してエントリーした。


 たしか、往復ハガキを出したと思うんだよね。


 で、予選があるんだけど、予選の日付が書いたハガキがきましてね。


 梅田のビルの大広間みたいな場所でした。


 そこでは、いろんな子がいて、テーブルマジックもサロンマジックもいろいろなんだよ。中にはイリュージョンやる子がいてね。


 箱の中に女の子入れて、剣を刺すんだけど、たぶんタイミングが合わなかったのか、中の女の子が「いたい」って言ったんだ。


「いたい言うなや」


「兄ちゃんが早いんやろ」



 箱の中と外でプチケンカして、最後、女の子が、ブスッとした顔で、普通に立ち上がってた。


 ちなみに、それ、予選通ったからね。


 あのケンカがウケたんだろうね。



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