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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第9章 貧乏〜貧乏〜

 中学校の頃と違うのは、自分はプロとして歩き始めた時だった。


 もちろん、理容学校が終わってから、マジックショップで販売プロもしていた。


 自分で言うのもなんだが、このアルバイトで、かなり腕が上達した。


 日曜日には朝から晩まで、店を任されることもあった。


 正社員として来ないかと言われたが、もっと早く言ってほしかった。


 すでに、理容学校行ってるし……。


 だが、営業も行くようになった。


 BARでのマジック披露やら、町内のイベント。


 なぜか、婦人会に呼ばれた時は意味がわからなかった。


 なぜ、このタイミングでマジックが見たいのだと。


 みんなお茶と和菓子食べながら見ている前で、畳の間でマジックした。


 この時、20歳だった。


 それでギャラ2万。えっ!? そんなくれるの?


 理容学校の頃は、小遣いには困らなかった。


 そこそこは持ってたからね。


 まあ、就職して働いてる連中に比べたら、安いもんなんだけどね。


 もちろん、理容の勉強もしたさ。


 技術の練習もしたさ。



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