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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第3章 調子乗り豆マジシャン

 ゲームコーナーに行っても、たいして面白いゲームもなし。


 ただ、ゲームが下手だから、すぐゲームオーバーになる。それがもったいなかったから、ゲームは好きじゃなかった。(でも、のちに高校二年の頃、ファミコンにハマって、ファミコンのグラディウスってゲームの大会で優勝して、毛利名人と対決したんだけど、負けました)


 お土産屋さんに行くと、ちょっとした玩具が売ってるところがあるじゃないですか。


 そこを眺めてましたら、トランプが売ってたんですよ。しかも、持ってるプラスチックトランプよりも少し小さめのやつ。


 迷わず買いました。


 当時の僕の手にも隠れて、これは使えると。


 さっそく練習しました。


 ですが、そう上手くいきません。いきなり種だけわかっても、正しい手順が理解できなければまともな実演ができませんからね。


 早く帰って、百貨店に行きたい。


 そればかり考えてました。


 ですが、親からは、あまり沢山のお金を持ち歩くなと言われ、1000円以上は持たせてくれなかった。


 しかも、お年玉が2万近くあったにもかかわらず、使っていいのは5000円。


 1000円ずつしか持っていけない。


 なにに使ったかも、報告しろと言われた。


 ヒモがついた小さな財布持たされて、無くさないようにってやつ。


 

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