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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第2章 始めてみる

 よし、手品を始めよう。


 引田天功さんを見て、感銘を受けた玄武少年。


 マジックがしたい。そう思うようになった。


 だが、手品なんて、なにをどうやって始めていいのかわからない。


 テレビではマジックの番組が、いろいろありました。食い入るように見て、なにからやろうかと考えましたが、やりたいけれど、やっぱりわからない。


 なにかないだろうか?


 鳩を出すマジックを手品師がしている。


 公園に鳩を捕まえに行こうとしてました。


 新聞紙に、水を入れても漏れない。


 漏れるに決まっている。


 家の畳を濡らして怒られる。しかも、その日の新聞でやってるもんだから、さらに怒られる。


 テレビで人体胴切りをしている。当時は、ベッドの上に女性が寝かされ、その上からシーツを被せただけ。


 その上から電動ノコギリが回転しながら、腹部を裂いていく。


 寝ている妹の腹をノコギリで(やってない、やってない)


 でも、それって血と肉片がバチバチに飛び散る。結構、ホラーな大魔術なんですよ。


 初めて見た時はトラウマだったけど、手品がしたいと思ってから真剣に見るようになった。


 けど、わからなかった。


 まあ、小学生がわかるようなら、イリュージョンじゃないもんね。



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