テキストサイズ

奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第6章 負けへんでっ!!

 人気者になった玄武少年。


 いろんな無茶ぶりもさせられました。


 いきなりグーを突き付けられ「この中にはいくら入ってるでしょう?」


 わかるわけがない。だって、超能力者じゃないんだもん。


「えっ、当てるの?」


「これ、わかるやろ」


 ハズレたら笑いもんにする気だ。


 そいつは、僕がチヤホヤされてるのが気に入らないみたいな、そんな連中の一人だったからさ。


 チヤホヤされるためにやってるんじゃないし、こっちは、マジックをやってウケるのが楽しいだけなんだよ。


 わかるわけないから適当に、「10円」と言ったんだ。別に超能力者でもないし、ハズレて当たり前。けど、どこかで当たればカッコいいとか思ったりなんかしてね。


 そしたら「すげぇー」とか言って手を広げる。


 中には5円玉2枚の10円が入っていた。


 てか、一番驚いたのは自分だ。まさか、当たるとは思ってなかった。完全なる偶然。


 まあ、そんなことがあった他、訳のわからないのが、女子から「占いできる?」の声。


 なんで?


 マジックと占いは別物だよ。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ