
僕らはずっと…
第1章 朝
春に起こされ、俺は階下へと向かう。
下からは美味しそうなみそ汁の匂いがした。
俺達の家は父子家庭で、母は俺達が小学生になる少し前に亡くなった。
父さんは医者で、けっこう忙しいらしい。
俺達が起きる頃にはいない事が多くて、
食事や家事は自分たちで分担している。
ちなみに、朝ごはんは春の担当で、夕飯は俺だ。
顔を洗ってから、リビングへ向かう。中に入ると、春がエプロンを付けてご飯の準備をしていた。
ストライプの柄のエプロンはいつ見ても似合っている。
春はもう制服に着替えていて、
そこからのぞかせている足はすごく細い。
春は昔から体が弱くて、いつも風邪ばかりひいていた。入院した事も俺が覚えている限りでも何回かある。
そのせいなのか、食も細いし、体力もなくて、父さんも俺も心配しているのだ。
俺がリビングの扉を開けると春が気づいて顔を上げた。
「あ、柊。もう顔洗った?ご飯の準備できたよ。」
春が笑顔で俺に言った。
下からは美味しそうなみそ汁の匂いがした。
俺達の家は父子家庭で、母は俺達が小学生になる少し前に亡くなった。
父さんは医者で、けっこう忙しいらしい。
俺達が起きる頃にはいない事が多くて、
食事や家事は自分たちで分担している。
ちなみに、朝ごはんは春の担当で、夕飯は俺だ。
顔を洗ってから、リビングへ向かう。中に入ると、春がエプロンを付けてご飯の準備をしていた。
ストライプの柄のエプロンはいつ見ても似合っている。
春はもう制服に着替えていて、
そこからのぞかせている足はすごく細い。
春は昔から体が弱くて、いつも風邪ばかりひいていた。入院した事も俺が覚えている限りでも何回かある。
そのせいなのか、食も細いし、体力もなくて、父さんも俺も心配しているのだ。
俺がリビングの扉を開けると春が気づいて顔を上げた。
「あ、柊。もう顔洗った?ご飯の準備できたよ。」
春が笑顔で俺に言った。
