
僕らはずっと…
第5章 恋
小学校5年生の時、私はいじめられてた。
なんでいじめられてるのか全然わからなかったけど、
でも、ある日学校に行ったら、クラスの女の子全員に無視された。
物が無くなったり、落書きされたりした。
私は辛くて、学校に行きたくなくて、でもそんな私のそばにはいつも柊がいてくれた。
休み時間の度に私のところに来て、ほかの子が私に何もしないようにしてくれた。
柊はその頃から女の子たちに人気があった。
キレイな顔で、優しくて、笑うとかわいくて、学校で一番人気だったと思う。
柊は自覚してなかったと思うけどね。
だからそんな柊の前では、女の子たちは絶対に私に何もしなかった。
でも、それでも、私への嫌がらせは消えなかった。
あの頃の私にとっては、柊だけがすべてだった。
柊だけが救いだった。
いつも一生懸命忙しく働いているお父さんには、心配をかけたくなくて、相談できなかった。
でも、そんなある日、
