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僕らはずっと…

第9章 電車

どうしよう。呼吸が早くなる。心臓か苦しい。




もうすぐ痴漢にあったところを通過する。


大丈夫だと頭では分かってるのに、体が無意識に反応する。




落ち着かなきゃ。大丈夫。大丈夫。





つないでいない方の左手で心臓のある位置に手を当てるけど、全然元に戻らない。




息が苦しい。


汗がにじむ。






「はぁ。はぁ。はぁ。」










後ろに誰かいる感じがする。



こわいこわいこわい。





触られる。嫌だ。




逃げなきゃ。








いやいやいやいやいや!!!















「春、大丈夫。」









気づいたら柊に抱きしめられていた。




柊が手をつないだまま、つないでいない右手で私を抱きしめてくれてる。





柊の胸に顔をうずめる。






「息ゆっくり吸って。大丈夫。」






スウッ。



はぁ。





柊に言われた通りゆっくりと息をする。














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