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僕らはずっと…

第10章 告白

学校の玄関で靴を履き替え2人で玄関の扉をくぐる。



そのとき、



「あ、あのっ。」




不意に後ろから、声がかかる。



振り向くとそこには私も知っている1年生の子がいた。







たしかこの間の校内の作文コンクールで優秀賞をもらっていた子だ。


すごくかわいい顔で、男の子が騒いでいた気がする。




その子がこちらをみて、頬を染めている。




隣にいる柊も後ろを振り向いて、その子を見ている。



なにか用事があるのかな?






「わ、わたし、花山立夏(はなやま りっか)と言います。
羽山柊さん。あ、あの、お時間もらえませんか?」





その子、いや、花山さんが声を震わせて柊に言う。

顔を赤くして伝える姿もまた可愛らしい。というか美しい。





「あ、うん。」



柊は突然のことに驚いた顔をしながら、うなずく。


告白かな?




なんだか胸の奥がザワザワする。





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