
僕らはずっと…
第11章 好き
「じゃあ何で泣いてるの?」
「、、」
分かんないよ。わかんない。私は首をふる。
「……。春。」
。怒ちゃったかな。こんなの意味分かんないよね。
柊。ごめんね。
ポンポンッ。
柊が頭を撫でてくれてる。
柊を見ると優しくほほえんでる。
「今言えないことはムリに言わなくていいよ。春が無事で良かった。
春、家に帰ろう。」
「…うん。」
柊が珍しく私の手をとって歩き出す。
いつぶりだろう。柊と手をつなぐのは。
温かくて大きな手。
いつの間にこんなに大きくなったの?二年くらい前まで同じぐらいだったのにね。
柊。柊。
柊のそばはやっぱり安心できるよ。
