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はじめで終わる物語

第1章 惑星レオナカバオ

「えっ、これをくれるために連れてきたんですか?」


「んなわけないじゃろ。物のついでじゃ。こっちじゃ」


 床に転がる箱を押し退け、物置の奥に入り込む。


 すると、1枚の大きな板が現れた。


 ヨマネーズは板の端を両手で持つ。


「チャップよ、反対側を持て」


「わかりました」


 二人で板を端に寄せると、なにやら、鏡のようなものが出てきた。


「これは鏡というものじゃ」


「知ってます。それがどうかしたのですか?」


「これで、地球に行け」


「なんのためにですか?」


「……いや、チャップよ……話の流れで、そこは素で返すよりも、“えっ!? そんな鏡で行けるんですかっ!”くらい言えるじゃろ。空気を読まんかね」


「肛門にヒマワリを挿す人に、空気を読めと言われても」


「だから、それはギャグじゃろ。いつまでも引っ張るでない。他にもバクチクを突っ込んどるわっ!!」


「村長がバクチクで、自分の肛門爆破させるんじゃない!! 自分のケツを違う娯楽に使用するジジイに、なんで1票入れたかなぁ……で、バラエティートークはこのくらいで気が済みましたか?」


「うむ、よかろう。さすがはチャップ。わしの扱いは手慣れておるな」


 ここから本題に入る。



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