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　レオナカバオは、小さな地球と言っても過言ではない。


　生活も、地方の田舎町とほとんど変わりはない。


「第一、この靴もラジオという物も、携帯電話やパソコンってのも、わしが広めたんじゃ」


「それは聞いたことがあります。村長は、地球にある文化の知識をどこで知ったのですか？」


「うむ……まあ、わしは、若い頃、地球に住んでいたんじゃよ」


「地球にですかっ!?　え、そうだったんですか!!」


　チャップは驚いてはみたが、また嘘だろうと、気を落ち着かせた。


「いや、このご時世を考えて見れば宇宙からの物資も送られてきても当然でしょう」


「信じられないか？」


「信じられませんね」


　ヨマネーズは大きく息を吐いた。


「まあ、お前には言っておいてもよさそうだな。チャップよ、付いてこい」


　ヨマネーズは立ち上がると、チャップに手招きをする。


「なにがあるんですか？」


　チャップは後ろを付いていく。


　裏口から外に出るヨマネーズ。


「気をつけろよチャップ!!　毒沼じゃ!!　きっと魔物が近くにいるぞ!!」


「あんたが、まいたんだろっ!!　まだ、ここまで埋め立てが及んでないだけだっ!!」