はじめで終わる物語
第1章 惑星レオナカバオ
「チャップよ……このレオナカバオに住む世界中の人々は、武器をもたない。魔物と闘えるものがいるかどうかが問題だ」
「しかし、格闘家はいます。彼らなら闘えるのでは?」
「スポーツという娯楽の中で、体を鍛えぬいて競いあう彼らの命に、万が一のことがあってはいけない。いくら闘いのプロと言えども、相手は人間ではないのだぞ。警察も、魔物の前では無力だ」
「では、どうすれば……このまま黙って魔物にやられるのを待てというのですかっ!?」
「いや、わしに考えがある」
「嘘つけジジィ。尻にヒマワリを突き挿すアホの考えに、まともなものがあるわけないだろ」
「言うのは自由だが、せめて小声で言ってくれんか。聞こえると、そうとう傷付くんだぞ。まあ、とにかく聞きなさい」
ヨマネーズは、チャップを椅子に座らせると、地球の絵がかかれた書物を出した。
「これは、我が姉妹星の地球ではないですか」
チャップは目を丸くする。
「さよう、これは地球だ。神は地球を生み出す時、余分に余った材料で、レオナカバオを作った。だから、我々もあちらで言う人間であり、生物も習慣もよく似ている」
「しかし、格闘家はいます。彼らなら闘えるのでは?」
「スポーツという娯楽の中で、体を鍛えぬいて競いあう彼らの命に、万が一のことがあってはいけない。いくら闘いのプロと言えども、相手は人間ではないのだぞ。警察も、魔物の前では無力だ」
「では、どうすれば……このまま黙って魔物にやられるのを待てというのですかっ!?」
「いや、わしに考えがある」
「嘘つけジジィ。尻にヒマワリを突き挿すアホの考えに、まともなものがあるわけないだろ」
「言うのは自由だが、せめて小声で言ってくれんか。聞こえると、そうとう傷付くんだぞ。まあ、とにかく聞きなさい」
ヨマネーズは、チャップを椅子に座らせると、地球の絵がかかれた書物を出した。
「これは、我が姉妹星の地球ではないですか」
チャップは目を丸くする。
「さよう、これは地球だ。神は地球を生み出す時、余分に余った材料で、レオナカバオを作った。だから、我々もあちらで言う人間であり、生物も習慣もよく似ている」