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栖桜兄弟の未来設計

第3章 危険なのは……

作った飲み物を手に部屋に行く。
ベッドに寄りかかり、2人並んでテーブルの前に座る。
今日のことを思い出す。


「あの2人兄弟に思える。」


渉の言葉に頷く。


「俺らと似てるとこがあるよな。」

「幼い頃に引き離された兄弟だったりして…。」

「それ本当なら聞き難いな。」


同時に出るため息。
本人に聞いていいのか悩む。
向こうから話してくれるならいいのだけど。


「あれはあれで良かったから続けていいと思う。あの2人とはこの関係でいいかな。」

「それは俺も賛成だな。週末行くこと決められたし。それも泊まりがけで。」


嫌なわけではないから行く。
寧ろ、同時にされることは麻薬のように次を求めてしまう快感があった。
渉と2人ですることとはまた別の刺激が新鮮で、あれはあれで自分たちにとっては好きな部類の行為になる。
相手が彼らなのは少しだけ意外ではあった。


「樹も好きでしょ。かなり快感あったからね。やめられなくなったらどうしよう。」

「すぐ近くにとんでもないのがいたな…。」


身体の奥が疼き出す。
自分なのか、渉なのか、それとも両方なのか。
どちらからともなく唇を重ねる。
快感を求め、舌を絡ませて、服を脱ぎ、肌を触れ合わせた。


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