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琉依短編集

第3章 君の刻印

プルルルル……。


「もしもし」

 悠が出た。


「琉依だけど、曲できたけど?」


「あぁ、いきなりだけど二月二十九日に発表できるか?」


「へっ?」


 唐突すぎたため、私は聞き直した。


「もっと遅いと思ってたんだよな。本当は、夏のライブでやるつもりだったけど、出来上がったなら早くやりたい」


 なるほど……そういうことか。


「わかった。ただ、マジで凄まじい音源になった。ベースとか特に」


「構わない。ドリームキスのメンバーならできるさ」


「そうだな」

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