一緒がいい。
第1章 素直になりたくて【O×N】
智の指がローションの滑りを借りてするりと1本入ってくる。何度肌を重ねても最初のこの行為にはいつまでたっても慣れない。
後ろの異物感をぬぐえず、でももっと先の快楽を知っているからこそ、必死で智のモノを舐めて気をそらし、力を抜きこの行為の先を促す。
指が3本まで増えるとくわえていたはずの智のモノはもう口の外で俺は後ろからの快感に呑まれそうになっていた。
「ぁぁっ…ぁっ、んっ、あっ、んぅっ…はぁっ、さと、さとっ、も、だいじょぶ、だから、」
「もうちょっと、ね?大分柔らかくなったけど」
「ぁっ、あぁあっ、」
智の指が俺のイイトコを掠める。あくまで偶然を装い、けど的確に。不規則な快感が押し寄せる。
「さとっ、もう、やぁ…イっちゃう、さとっ、、っあっぅ…んぅっ、」
「まだだーめ」
そう言われると俺の根元をきゅっと握られてしまいイきたくてもイけない状態にさせられる。
「やぁ、イきたいのっ、さとっ…もう、むりなのっ…」
「一人でいいの?」
「やだ、…さとっ、さとと、いっしょ、一緒がいいっ…」
「そうだね、一緒にね…?」
ベッドに寝転がらされ智は俺に1つ、キスを落とすと、ゴムの封をあけ、素早く自分の起立したソレにつける。智のソレが俺の後ろにあてがわれる。少しづつ挿れられるソレを締め付けすぎないように大きく呼吸をしながら智のモノをすべて受け入れる。
「ふふ、全部入ったよ。和の中…すごくあったかいね」
「さと、さとっ、おねがい…動いてっ、もっときもちよく、なろ…?」
俺の必死のお願いにとびきりの甘い微笑みでキスをする。