
今日も明日も
第12章 いたみ
俺ものそのそとベッドから降りると
貼り付いているシャツを、まずは脱いだ。
「…こっちも洗うか」
相当汗を掻いたのか、しっとり湿ったシーツも引き剥がす。
ふと気になって時計を見たら
「まだ夜中じゃん…」
時刻は午前1時半を回ったとこだった。
シャツとシーツを洗濯機に放り込んでキッチンに向かう。
お湯を火にかけて、コーヒーメーカーをセットする。
程なくして
にのもキッチンに入ってきた。
「もうちょっと待っててね」
お揃いのカップを出しながら、にのがカウンターチェアに座るのを見届ける。
カウンター越しの向かい合わせ。
程好い距離なのかも知れない。
「…寝れなくなっちゃうかな」
カップに注がれたコーヒーを受け取って
にのが笑う。
「…やめとく?」
そのカップに手を伸ばしてみたら
「飲む」
すっ…とそれを交わされた。
「あんな相葉さん見たら、寝れないよ」
「…そんなにうなされてた?」
一口、コーヒーを飲む。
「うん。俺の名前も呼んでた
…どんな夢見てたのよ」
「良く、覚えてないや」
嘘。はっきりと覚えてる。
でもそれは言えない。
だってあの夢は
…俺の本当の願望だから。
「まあ、いいけどね」
カップを置いたにのがちょいちょいと手招きする。
「なに?」
誘われるままに顔を近付けると
「いったーーーーーっ!!!」
バシン!と両手で頬を叩かれた。
貼り付いているシャツを、まずは脱いだ。
「…こっちも洗うか」
相当汗を掻いたのか、しっとり湿ったシーツも引き剥がす。
ふと気になって時計を見たら
「まだ夜中じゃん…」
時刻は午前1時半を回ったとこだった。
シャツとシーツを洗濯機に放り込んでキッチンに向かう。
お湯を火にかけて、コーヒーメーカーをセットする。
程なくして
にのもキッチンに入ってきた。
「もうちょっと待っててね」
お揃いのカップを出しながら、にのがカウンターチェアに座るのを見届ける。
カウンター越しの向かい合わせ。
程好い距離なのかも知れない。
「…寝れなくなっちゃうかな」
カップに注がれたコーヒーを受け取って
にのが笑う。
「…やめとく?」
そのカップに手を伸ばしてみたら
「飲む」
すっ…とそれを交わされた。
「あんな相葉さん見たら、寝れないよ」
「…そんなにうなされてた?」
一口、コーヒーを飲む。
「うん。俺の名前も呼んでた
…どんな夢見てたのよ」
「良く、覚えてないや」
嘘。はっきりと覚えてる。
でもそれは言えない。
だってあの夢は
…俺の本当の願望だから。
「まあ、いいけどね」
カップを置いたにのがちょいちょいと手招きする。
「なに?」
誘われるままに顔を近付けると
「いったーーーーーっ!!!」
バシン!と両手で頬を叩かれた。
