今日も明日も
第12章 いたみ
舐められている胸元に視線を向けるにの。
自分の血を舐めている俺と
その右手に握られたナイフを見て
「な…っ」
みるみる内にその目は恐怖に彩られていくのが分かった。
にののその表情は
…ヤバイくらいにそそられる。
自分の中心に熱が籠っていくのを感じる。
「綺麗だよ。にの…」
「何…してんの……」
「お前の白い肌、紅が似合うんだよね」
「相葉さん…?」
置かれている情況には答えず、俺は自分の気持ちだけを伝えていく。
「ほら、見てよ」
散々舐めていたら、血はすっかり止まったみたいだから
また、ナイフをその傷口の隣に添えて肌を撫でる。
「痛いっ!」
新たな傷から、真っ赤な血が滲み出すのを
にのは目を見開いて固まった。
「ね…綺麗でしょ?」
うっとりと囁く。
「ふ…ざけ…んなっ!」
「綺麗で…甘い」
また、舌でそこをなぞる。
「やだ…っ!」
にのは俺を引き剥がそうと腕を伸ばしてくる。
その手を掴んで、左手で頭の上に縫い止める。
「てめ…っ離せ…!」
「やだよ」
俺を拒否する声なんていらない。
「んぅ…っ」
右手に持っていたナイフをサイドテーブルに置いて
そのままにのの顎を掴むと
深く唇を塞ぐ。
指先を傷口になぞらせて、それににのの血を集めていく。
「ふぁ…っん」
唇を離して、まだ濡れているそこに
血のついた指先を滑らせた。
濡れて既に赤い唇に、更に紅を乗せる。
…もう一度傷口に指を這わせると
「痛っ…!」
少し爪を食い込ませた。
自分の血を舐めている俺と
その右手に握られたナイフを見て
「な…っ」
みるみる内にその目は恐怖に彩られていくのが分かった。
にののその表情は
…ヤバイくらいにそそられる。
自分の中心に熱が籠っていくのを感じる。
「綺麗だよ。にの…」
「何…してんの……」
「お前の白い肌、紅が似合うんだよね」
「相葉さん…?」
置かれている情況には答えず、俺は自分の気持ちだけを伝えていく。
「ほら、見てよ」
散々舐めていたら、血はすっかり止まったみたいだから
また、ナイフをその傷口の隣に添えて肌を撫でる。
「痛いっ!」
新たな傷から、真っ赤な血が滲み出すのを
にのは目を見開いて固まった。
「ね…綺麗でしょ?」
うっとりと囁く。
「ふ…ざけ…んなっ!」
「綺麗で…甘い」
また、舌でそこをなぞる。
「やだ…っ!」
にのは俺を引き剥がそうと腕を伸ばしてくる。
その手を掴んで、左手で頭の上に縫い止める。
「てめ…っ離せ…!」
「やだよ」
俺を拒否する声なんていらない。
「んぅ…っ」
右手に持っていたナイフをサイドテーブルに置いて
そのままにのの顎を掴むと
深く唇を塞ぐ。
指先を傷口になぞらせて、それににのの血を集めていく。
「ふぁ…っん」
唇を離して、まだ濡れているそこに
血のついた指先を滑らせた。
濡れて既に赤い唇に、更に紅を乗せる。
…もう一度傷口に指を這わせると
「痛っ…!」
少し爪を食い込ませた。