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今日も明日も

第15章 にちじょう 2nd



にのが後片付けをしてくれて

ようやく二人きりでの

まったりタイム。


潤が車だからと

出さないでいた日本酒を

ちびちびと味わう。


隣に座るにのは

既にほんのりと赤くなっている。

「にの…酔った?」

「ん…まだ平気」


そうみたいだね。

言葉が全然普通だ。


でも

今日はいつもより

飲むのをセーブしてる?


「どうしたの?…あんまり進まないね」

何気なく

聞いてみるけど

「そんな事ないよ…?」

にのは曖昧に笑ってはぐらかした。



そっとにのの肩を抱き寄せてみる。

それに身を任せて

俺に寄りかかったにのの体温と

まだ微かに残る香水の香りに

…クラクラした。


「相葉さん…?」

顔を上げて俺を見る目が

アルコールのせいか、少し潤んでて


たまらなくなった俺は

そのままにのの唇を塞いだ。


薄く開いていたそこに

すぐに舌を差し入れる。


いつもなら

戸惑いを見せるにのが


今日は

自分の舌を俺のそれに絡めてきた。


すぐに深くなるキスに

俺はもう止められなくて

苦しさから離れようとするにのの唇を

追いかけては

貪り続けていた。








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