テキストサイズ

今日も明日も

第2章 みつのあじ

水がなくなっても、唇を離す事はしなかった。

触れるだけのキスが段々と深くなる。
逃げる舌を捕らえて、にののそれを存分に味わった。

「ふ…っんぅっ」

時折、唇の隙間からこぼれるにのの声。
その声をもっと聞きたくて、首筋に唇を移動させた。

「あ…っ」
ツーっと舐めると、吐息交じりの艶やかな声。
唇はそのまま首筋を何度も往復させ、左手をそっとTシャツの裾から滑り込ませた。

指先に掠めた小さな突起。
爪で軽く引っ掻いた瞬間

「んあっ!」

にのの体がビクッと跳ねた。
「にの…気持ちいい?」

首筋から離れて、耳元で囁く。
突起を、指先で弄んだまま。

「あーばさ…ん!ダメっ」
力の入らない手が俺にすがる。
だけど俺に止める気なんかさらさらなくて。
その少し震える手を取って、頭の上に引き上げた。

にののシャツを首から抜いて、腕はわざと抜かずに手首の辺りにそれを絡ませる。

両手を上に上げて、まるで拘束されたような姿。
「やだ…っ腕抜いてっ」

別に縛ってあるわけじゃないから自分で脱げるのに、胸の突起を指と舌で翻弄されて、それすらも分からないらしい。

首を振って、快感から逃れようとするのがたまらなくて。
俺の下半身に熱が更にこもった。

にののそれもすっかりと起ちあがり、切ない滴をしたためている。

「にの…可愛い」
舌で突起を舐めたまま、空いた手でにののそれにそっと触れた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ