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今日も明日も

第16章 みつのあじ 2nd


玄関前に着いたけど

にのを抱っこしたままだから、鍵を出すのも苦労する。

何とかカバンから探り当てて

ドアを解錠して


…今度は靴を脱ぐのがもどかしい。

にのを降ろせば良いんだけど

本人がしがみついて離れない。



踵を踏みつけてどうにか脱いだ後は

にのの靴を脱がせて

玄関に放っぽり投げた。



だって

しがみつくにのの吐息が

ずっと首筋を掠めてるんだよ。



しばらくお預け食らってたんだから

俺だってもう限界



寝室に辿り着く前に

「にの…顔見せて?」

しがみつく顔を上げさせた所で


噛み付くように口付けた。

「ん…っんぅ…」

にのも、待っていたかのようにそれに応じるから

薄く開く口の中に

舌を滑り込ませると

そのままにのの口内を貪りつく。

もう、止められない。

にのだって

…薬のせいではあるけど

俺を求めて止まないのは、伝わってくる。

「…っんぅ…っ」

合間に、少し苦しそうに呻くけど

止める気はなかった。

まだ、足りない。

俺の体は

にのをまだまだ欲しがってる。

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