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「…相葉さん」

帰ろうとして荷物を持ち上げたら

目の前に、にのがいた。

「なんだよ」

お前が勝手に怒ってんだろ

理由が分かんないんだから

俺だって知らねぇよ



「…もういい！」

「は？」

にのはベーッと舌を出すと

くるりと踵を返して、楽屋から

走り去って行った。



子供か！

何だあれ。

舌をベーってするとか



…可愛いじゃん




ダメだ。

俺、やっぱりにのとは喧嘩できないかも。

にのの

些細な仕草にいちいち負けてしまう。



「行ってきなよ」

後ろで翔ちゃんが笑った。

「ありゃ、拗ねてるだけだろ」

リーダーも笑っている。

「面倒くせぇやつら」

松潤は苦笑い。


「ちょっと行ってくる！」

荷物を下に置いて

俺はにのの後を追った。






……以下、楽屋の3人………


翔「で、喧嘩なの？あれ…」

潤「ちげーよ。にのの八つ当たり」

智「犬も喰わない…ってやつ？」

潤「相葉くん、何も悪くないのにね」

翔「先に惚れたら負けるんだよ」

智「相葉ちゃんカワイソ(笑)」