
今日も明日も
第20章 countdown
「とりあえず、座ったら?」
促されるままに
ソファーに腰を降ろす
相葉さんが、目の前にしゃがみ込んだと思ったら
ふわりと、両手で頬を包んできた
「…かず、酒飲んでる?」
「悪い?」
「…別に?」
頬に触れてる手が、暖かい
ダメだ
顔見たら、泣きたくなる
でも
今日は泣かない
…もう、はっきりさせるんだから
「お前は…俺の事、何だと思ってんの?」
「かずは、俺を何だと思ってるわけ?」
…今は、俺が聞いてるんだよ
答えてよ
「相葉さんにとって…俺は、何なの?」
「…何だろうね」
思わず、目を見開いてしまった
恋人、とかそう言う答えだと…思っていたから
「そんな目で、見ないでよ…」
頬に置いた手に、少し力が入る
相葉さんの顔が、近付いた…と思ったら
最初から、奪うような激しいキスをされた
「…っ」
閉じていなかった唇は、容易く抉じ開けられて
すぐに舌を絡めとられる。
持って行かれそうになる思考をなんとか手繰り寄せ
少し、舌が離れた隙に
「…痛っ」
俺は相葉さんの唇を噛みきった
