
今日も明日も
第20章 countdown
いやらしく撫でていく手が
確実に俺を追い詰めていく
だけど
ここで流されたら、それこそ抱かれに来ただけになって
何の進展も解決も見えなくなる
「やめ…っ離…してって…!」
上がる息の中、何とか離して貰いたくて
震える手で相葉さんの肩を押した
力は既に入らないのは分かってるけど
…少しでも、拒否を示したかった
座っているこの状況では
後ろに逃げる事ができない
むしろ、相葉さんの思い通りになってしまう
相葉さんが煩そうに俺の手首を掴むと
「…感じてるくせに」
耳許で、そう囁いたと思ったら
「いや…っ!」
…何の前触れもなく、いきなり俺自身を
服の上から強く擦ってきた
「ちょ…っマジ離して…っ!んあっ」
流されたくない
「体だけの快感」なんか虚しい
だってそこには
相葉さんの心はないんだから
「…ヤリたいだけなら…っ女とヤれよ!!」
溢れる涙を拭いもしないで
俺は思いきり、叫ぶように言い捨てた
